和歌とは何か (岩波新書)
によって 渡部 泰明
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内容（「BOOK」データベースより） たった三十一文字の歌のなかに、枕詞や序詞など、無用ともみえるレトリックが使われる理由とは?答えのカギは、「演技」という視点にあった―。身近な疑問を入口に、古典和歌の豊富な具体例をあげながら、千三百年も続いてきた文学形式の謎に真っ向から取り組む。歌の言葉と人が生きることの深いかかわりを読み解く、刺激的な一書。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 渡部/泰明 1957年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。フェリス女学院大学、上智大学を経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻は和歌文学・中世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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和歌研究の第一人者らしく、新書にしてはかなり難しい内容になっていると思います。少なくとも、初心者向けではない気がします。学校教育的な、型通りの説明はほとんどありません。常にその一歩先を見据えて、自問自答しています。試行錯誤の連続です。第一部では、「和歌のレトリック」について解説しているのですが、私が最も関心を持ったのは「本歌取りは縁語の発展した形式である」という内容です。今までに、縁語と本歌取りを比較してみようと思ったことなどありませんでした。第二部では、歴史的に和歌がどのように扱われてきたのかについて解説しているのですが、初めて聞く話も多く、勉強になりました。いずれにしても、初めて和歌に触れるような人に向けた本ではなく、ある程度和歌に関して考えたことのある人に向けた本であるように思われます。その程度の読者にはお勧めです。
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