熊から王へカイエ・ソバージュ(2) (講談社選書メチエ)
によって 中沢新一
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「国家=野蛮なるもの」はいかに誕生したか? 熊をカミとする狩猟民たちの「対称性の思考」とは? 「哲学」と「権力」が共存する冬の祭りの秘密とは? 王を戴く国家が「無法の野蛮」と結びつく根源へと遡行する。
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別に熊が王になるわけではない。もともと、熊は人間の畏敬の対象であり、尊敬される友人であった。自然の側にいながら、人間と同じルート(ベーリング海峡)を通って新大陸にやってきて、環太平洋地域の当時の狩猟民とほぼ同じ生息域を持っていた。神話の中でも熊は人間と同じような扱いをされている(結婚したり、毛皮を脱いだら人間になったり、死んだら丁重に弔われたり)。熊と人間は対等であった。国家=王の誕生は、鉄の武器の誕生=人間と熊の対等性の崩壊=人間と自然の対等性/対象性の崩壊と同じタイミングで起こっているらしい。ある時期から、神話で「傷つけられた熊」が登場するようになり、それと前後して「王」が誕生する。強力な武器がなければ熊を傷つけることはできない。国家の誕生に関しては諸説あるが、たとえば、共同体の内部の富の蓄積ということは国家の誕生の必要条件であっても十分条件ではない。義務だけ負い、まったく権能のない首長というものもいた。自然と人間の対等性(筆者のことばでいうと対象性)の崩壊が国家の誕生につながったという筆者の指摘は、なんだかむちゃくちゃなようで非常に刺激的だ。書いてあることを、荒唐無稽の仮説の積み重ねと却下することもできるかもしれない。それでも、なんというか魅力的な思想に満ち溢れている。宮沢賢治の授業はこんな感じだったんだと思う。なんでなんとなく熊に親近感を感じるのかが分かった気がする。熊なんてぜんぜん会った事ないのにさ。
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