お母さんのこと忘れたらごめんね

世の中には知らない病気がたくさんあるんだな、、と思った病気のひとつについての本です。以前ＮＨＫの朝の番組で紹介されていた患者さんのお母様が書かれたものです。単なる疲れから来る風邪だろう、、程度の病気がとんでもなく恐ろしい病気であり、病気を引き起こしたのが想像もつかない身体の一部であったこと。全く驚きです！某映画でもこの病気についてはある程度知られていたと思いますが、映画のようにドラマチックな作りではなく、お母様の日々の短いメモから、ある意味淡々と記録のように一日一日を語られたような作品と感じ、”記録”のようなもの、であるから、むしろ一時一時の悲しみ、苦しみ、悔しさ、その他もろもろが直接感じられて、読んでいて我が事のように辛くなってしまうことも度々でした。それでも、発病してから奇跡としか思えないほど回復するまでのことが丁寧に書かれているので、これから万が一まわりにこういう病状を訴えている人がいたらこの病気のことを思い出すことになるでしょう。発病時の誰にでも起こりえそうな病状を知っておくことはとても大切な事と思いました。まだこの病気が広く知られていないからこそ、この本が世の中に登場したことは大きな意味をもつ事と思います。巻末に医師からの詳細な説明もあり(ちょっと難しいですが、、）、大変勉強になりました。これからのご本人はもちろん、ご家族のお幸せを心よりお祈りいたします。